当社の特殊神事、「湯立神事」のご紹介です。

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湯立神事 通称「おゆだて」は、
境内の砂場に「くがなべ」を据え置き、
そこでお湯を沸かして、
そのお湯を参拝者に振りかけることにより
罪穢れを清める(お祓い)する神事です。

毎年、5月2日に行われています。

祭儀はまず五穀豊穣、大漁祈願を願う春祭りが社殿で行われ、
その後、斎庭に移動いたします。

まずは、神職が皆さんのお名前を書いた「護摩木(ごまき)」を燃やし
中央に置いた鍋で湯を沸かします。
既に忌火をもって湯は沸いている状態ですので、
沸騰した湯が鍋からこぼれるほどです。

神職が祝詞を奏上し、塩、火打石、麻でお祓いし、
笹の葉を熱湯に付け入れ、
笹の葉についた湯を参拝者に振りかけます。

残り湯はその場で飲んだり、持ち帰ったりいただくことができます。
春の田植え、農作業の開始にあたり
心身を祓い清めるものです。

尚、余談ですが、
小さいころは、熱湯をかけられることに非常に不安を覚えました。
特に神職は鍋から近いところで浴びるわけで、
火傷するのではないかと。
しかし、この湯では火傷しないそうです。そういう神事ですので。

余談の2ですが、
神職と、お手伝いいただいている方々には、
このお祭りの前は、「精進(しょうじん)」といって、
一切、動物系の食べ物をとらない期間をとっています。
県内の神職に聞いても、なかなかない風習のようで珍しいようです。
牛乳や卵といったものもダメで、お米と野菜生活になりますので、
身体の中からきれいになった状態で奉仕することとなります。

余談の3ですが、
もともとの祭儀名は「盟神探湯(くがたち)」神事といいます。
くがたちは、占いの一種で、
身の潔白を証明するため誓いを立て、
熱湯の中に手を入れて火傷しなかったら正しい、という占いです。
これは、後世になって、
当社の神事と同様、身を清める神事に変化したようです。