ご報告が遅れました。
令和3年1月1日付にて
呑香稲荷神社宮司を拝命いたしました。

浅学菲才の身でありますが、
誠心誠意神明奉仕を続けて参りたいと存じます。

何卒よろしくお願いいたします。

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ということで、第16代となる呑香稲荷神社宮司に就任いたしました。
本来であれば、お世話になっている皆様のところに直接訪問して
御挨拶をするべきところでありますが、
時節柄、このような形でのお知らせとなりました。

禰宜という職は、宮司を補佐する役割ですが、
同時に、宮司に何かあった際には代行すべき職でもあり
いつ宮司の職を引き受けてもいいように準備を重ねてきたつもりではあります。
しかしながら「最高責任者」ではないわけで、
禰宜として、ある意味では色々な活動・冒険をすることも出来、
地域にも「ネギ」という言葉が少し浸透したような気もします。

呑香稲荷神社の長い歴史の中で、
このように宮司と禰宜が同時に長期間在職するという時期は
今までなかったかもしれません。

平成16年に権禰宜に就任、
平成21年に禰宜に就任以来、
約10年間、たっぷりと充電する時間をいただいたことは、幸運なことです。

現在、神社界を取り巻く環境は非常に厳しいと言われています。
高齢の神職さんから、次代につなげることが難しいという話もよく聞きます。

しかし、長い長い歴史のなかで、
厳しくなかった時代なんて、そうそう無かったのではないかと考えています。

飢饉、地震、台風、噴火、疫病、戦争、神道指令、数え上げればきりがありません。
そのような困難な状況の中でも
祖先は、祈りを続けてきました。
私は、そのおかげで、今の日本、そして地域があると思っています。
同じように、祈りを続けていきたいと考えています。

そして、今は何よりも、多くの同志に恵まれています。
地域の皆様はもちろん、
日本中どころか世界中の方々と、簡単に情報交換が出来る時代となりました。
これは本当に有難いことです。

大規模な神社でしか出来ないこと
小規模の神社でも取り組めること
この時代に即し、変えてはならないもの、変えなければならないものを
多くの情報の中から取捨選択し、
地域の皆様とともに考えて、
神社の護持発展に努めて参ります。

もしかしたら神社は必要なくなってしまう
そういう時代が来るかもしれませんが、
地域の皆様に必要とされる限り、繋げていきたいと思っています。

これからも、呑香稲荷神社が地域の皆様の安寧の場となるよう、
力を尽して参ります。

呑香稲荷神社宮司 小保内威彦