2月13日(土)釜鳴神事を執り行いました。

92029

赤々と燃える炭。
昨年に引き続き、いただいた木炭を使用していますが、
本年は乾燥していたせいか、気温が高かったせいか、
力強い燃焼でした。

12日のリハーサルでは、女釜は鳴りましたが、男釜は鳴りませんでした。
当日はどうなるか…と思いましたが
当日は、どちらも鳴り響きました。
その鳴り響きを聞いて、所感をお話しているのですが、
本年は、帰られた方もたくさんいらっしゃったので、ここに記しておきます。

女釜は高音で鳴り響きました。
男釜は、重低音で鳴り響き、短時間で鳴り止みました。

本年は、牛年であり、牛といえば、牛歩と例えられるほど、
歩みが遅いというイメージもありますが、
農耕民族である日本人にとって、牛や馬は大事なパートナーでありました。
そして、一歩一歩ゆっくりではありますが、確実に向かっていく姿の象徴でもあります。

今回の男釜の鳴り響き方は、そのような印象を持ちました。
いま世間を暗くしている感染症も、収束に向け
一歩一歩、歩みを進めていくことが必要です。

その他にも、最近の世情のお話などもさせていただきましたが、
このコロナというのは、病気も大変ですが、精神の病でもあると思っていますので
その辺りの話を中心にいたしました。

弱っている人を叩く世の中は、本当に情けないものです。
信頼できる人、地域の力、そういった信じられるものを
どんどん増やしていく方が、よっぽどいいのではないでしょうか。

13日深夜、東北地方を地震が襲いました。
毎年、この時期に大きな地震が起きている気もします。

忘れてはいけない、絶やしてはいけない
しかし、縛られてもいけない。

未来に向かって、今年も一歩一歩、歩みを進めて参りましょう。