当社に伝わる特殊神事「釜鳴神事」のご紹介です。

祝詞の中でも申し上げているのですが、
吉備津神社が本家本元かと思っております。
(吉備津神社では「鳴釜神事(wikipedia)」という名称です)
字のごとく、釜が鳴る音を聞いて吉凶を占う神事ですが、
当社では春祈祷に合わせて行い、
地域の安寧を祈るとともに、氏子崇敬者がその鳴る音を聞いて心を奮い立たせ、
一年間の無病息災を祈る行事の意味が強いものです。

旧暦2日に行うこととなっております。

湯立神事と同様、神職は数日間動物性のものを一切口にしない、
精進を行い、臨みます。

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余談ですが、当社は基本、座らないで神事を行う「立礼(りゅうれい)」ですが、
この神事の際は「座礼(ざれい)」で行います。

まずは、場と祭具を清め(塩・麻・火打石を使います)

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鍋に水を汲み

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忌火の上に鍋と釜を置きます。
そして、大祓詞を奏上。

しばらくすると、釜が鳴り出します。

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これを男釜・女釜の2回行います。

釜の中には米と餅米が入っており、
釜が鳴るのは、理屈はちょっと分かりませんが、
wikiによると熱音響という現象らしいです。
私は、笛とかの理屈なのかと思っていました。

単純に釜が鳴ります。
と書きましたが、気温や火の燃え方、
さらには、釜の蓋をどの程度開けるのかなど、
様々な条件がどのように重なるかで音がどのようになるのか違います。
(蓋を少しずらしただけで鳴らなかったりもします)

当社でも釜の劣化が原因だと言われていますが、
しばらく音が鳴らない時期もありました。

簡単に説明を書きましたが、
11時から行う神事で、終了は13時頃と、長丁場になります。

神事に使用した塩と
焚きあがったお米は、参拝者の皆様に持ち帰りいただいております。

そして、この忌火を使い、終了後にどんと祭が行われるのが通例となっています。